開幕戦で初打席初ヒットを記録すると、投げては敵地アスレチックス戦でメジャー初先発初勝利。さらに、本拠地での衝撃の打者デビュー。驚愕の3試合連続ホームラン。そして、迎えた本拠地初登板。6回1/3まで完全試合を成す、圧巻のピッチング。
ちなみに、この日のストレートの最速は、99.6マイル(約160キロ)、最遅は、68.5マイル(約110キロ)のカーブ。やばすぎる緩急。
こんなのパワプロでも作れない。
驚き以外何もない、むしろこわい。
オープン戦まで沸いていた2刀流否定派の輩は一体いずこへ。アンチも息を潜めるほどの文句のつけようがない成績。すごい。こわい。
と大谷の褒めのくだりはここまで。
そんな規格外の大谷の活躍に影を潜めているが、今シーズンからメジャーに渡った他の2人も素晴らしい滑り出しで活躍している。
それを紹介したい。それを言いたい。
サンディエゴ・パドレス牧田和久#53
81マイル(約130キロ)の浮き上がる直球を現地メディアは「ライジング・ファストボール」と表現し、驚嘆の声がきこえてくる。
さらに球場の電光掲示板や大リーグ公式サイトで球速や球種がほとんど表示されない珍事が起きている。これは、アンダースロー故の地面すれすれの放たれるリリースポイントにより、球場に設置された分析機器の角度で捉え切れないのが原因。
打者だけでなく、システムをも惑わす投球を披露してくれる。
メジャー初登板はいきなり重要な局面だった。先発ルケシーがピンチを迎えた5回表2死一三塁から2番手として中継ぎ登板。牧田はサンタナをわずか1球で遊ゴロに抑え、火消しに成功。からのいきなり回跨ぎ。
別の日は0-0で迎えた8回に緊急登板。そんなNPB時代さながらの困ったら牧田。メジャーでも便利屋として活躍。なんというか、起用法にも悩まされているのが伺える。
希少なサブマリン投法でメジャーの強打者を変幻自在に惑わせていってほしい。
4/9までの成績
4試合防御率2.25奪三3与四3自責1
アリゾナ・ダイヤモンドバックス平野佳寿♯66
スプリット。いわゆる落ちる系のボールは武器とする日本人メジャーリーガーは通用することが多かった。野茂、佐々木、上原などなど。
何故かって、メジャーにはスプリッターが少なく、その大きな落差に対応できないことに理由挙げられる。
そして、落ちるボールを警戒することでより速球が活きてくる。
そんな緩急を使ったコンビネーションの投球が威力を発揮する。
平野もまたスプリットを武器とするピッチャーの一人だ。
ここまで、無四球の投球を続けて勝ちパターンの一角を担っている。
そして、完全未遂の投球をやってのけた大谷と同じこの日。ニュース報道はにすべてを持っていかれたが、6試合目の登板でメジャー初白星。
おめでとうございます。クローザーの位置につくのを期待しております。
4/9までの成績
6試合防御率1.69奪三4与四0自責1
リリーバーという軽視されがちなポジション
共に1984年生まれ。日本ではベテランの域に入るが、メジャーではルーキー扱い。
NPBでは毎年50試合以上を登板し、タフなリリーフとして活躍してくれた彼らがメジャーでもその起用法に応えようとしている。
先発と違い、報道されることも少なく、勝ちもつきにくい。表面上の成績も表れにくいが、間違いなく重要なポジション。162試合全て準備しなければならない過酷なポジション。まだ、シーズンは開幕したばかり。その役割を担い、結果を積み重ね、活躍してくれることを楽しみしております。
それでは。
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