2019年9月14日〜16日の3連休を使って香港旅行に行ってきた。
時期が時期なだけにデモの影響が懸念されていた。けど果敢に行ってきたんだ。
旅行の目的は観光。
・モンスターマンションを訪れる
・ビクトリアピークからの100万ドルの夜景
・マカオ進出
上記を主な目的として、ミラーレスカメラX-A5とGo Pro HERO7 Blackをひっさげ、満を持して向かったのだ。
この記事は、香港で訪れた写真スポットを交えての、自分への備忘録を兼ねての記録である。
もしこれから訪れる人がいるのならモデルコースの一例として参考に役立ててもらえたら幸いである。
目次
デモの影響はあったのか?
結論からいえば、大丈夫だった。
しかし、気をつける必要はある。
避けては通れない情勢の一つだったので、出発前から細々と情報収集していたが、僕の下した結論としては、近づかなければ大丈夫だろうということだ。
デモがあるから、キャンセルも一瞬よぎったが、この香港行きの航空券チケットは紆余曲折ありながらも、ようやく手にしたチケットだったのだ。
関連記事>>【事例有】航空券購入後に名前のローマ字表記を変更できるのか?【スペルミス】
この機会を逃すのはなんだか気が引けたので、向かうことにした次第である。
行く人のために注意点をあげるとすると、
最新の情報収集を常に心掛けよう。
香港日本領事館(https://www.hk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html) や、SNSで今どこでデモが起こっているのか、どこで行われる予定があるのかを把握しよう。
・カメラを向けない
もしデモに遭遇してしまってもカメラをむけることは絶対だめ。スマホも当然だめ。
誤解されるような行動もやめましょう。
・黒い服を着ない
デモ隊=黒い服というイメージがあるので、デモ関係者と間違えられないよう黒い服は出来る限り避けた方がいい。
僕の場合は、念の為、白い服もやめておいた。
これらをなるべく守っていれば問題ない。
問題ないと書くと、無責任ではあるかもしれないが、旅とはそもそも自己責任である。
デモやっていようがいまいが、香港だろうが、日本だろうが、世界各国どこでも、事件に巻き込まれないという保証はどこにもないのだ。
とにかく、それでも行くという方は細心の注意を払って、情報収集に努めながら、安全第一で楽しんできてほしい。
出国して宿泊地エバーグリーンホテル香港(香港萬年青酒店)へ向かう
デモの影響もあってか、服装に関しては黒いTシャツと白いTシャツが使えない縛りでの旅行となった。
それ故、ど派手なヒョウ柄のシャツや気味の悪いダイダイTシャツを着ていく運びとなった。
しかしそれもまた一興なのである。
日本から、香港入国までのくだりは割愛する。
まずはホテルにチェックインする。
泊まったところはエバーグリーンホテル。
立地的にはかなりおすすめできる。
清潔感や快適度は最低限といったところ。日本でいう寂れたビジネスホテルみたいなをイメージしてもらえればいい。
こんな感じ。
ただ1泊4,000円と、この立地では破格の安宿だ。
重慶大厦(チョンキンマンション)が最初の目的地
重慶大厦とは、16、17階建ての5棟のビル総称である。
治安の悪い感じこそ感じないが、ディープで、雑多で、形容しがたい居心地の悪さが漂う。
マンションの前には、怪しげな客引きがうろうろしている。
信号待ちしているとき、「ハッパあるよ〜」と声をかけられた。
ところで皆様。深夜特急という最強の旅行記小説をご存知だろうか?
香港旅行する際の必読書である。
ご存知ない人は、全6巻あるが、とりあえず「深夜特急1ー香港・マカオ編ー」だけでも読んでほしい。
今すぐにでも旅に出たくなるような、そんな欲を掻き立ててくれるバックパッカーのバイブル本的な存在だ。
そんな深夜特急の中で、ここ、チョンキンマンションが登場するシーンがある。
雑居ビルの中の迷路のような商店密集地を通り抜けると、突き当りにエレベーターがあった。年代物らしく、降りてくるスピードが恐ろしくのろい。ようやく一階に到着し、扉の開いたエレベーターからは、強烈な香辛料の匂いが溢れ出てきた。中国人に混じって何人ものインド人が乗っていたのだ。全員が降り、私が男の後から乗り込むと、また別のインド人が走り込んできた。この雑居ビルにはインド人がかなりいるようだ。 深夜特急1ー香港・マカオ編ー
面白そうだな,と思った。このいかにも凶々しくいかがわしげな宿の窓からは,絵葉書的な百万ドルの夜景も国際都市の活気あふれる街並も見えなかったが,香港の人々の日常を,だから素顔の香港そのものを眺めることができそうだった。しだいに,泊まってみようかなという考えが頭をもたげてきた。深夜特急1ー香港・マカオ編ー
深夜特急の足跡をなぞるかのように記念に撮っておいた。
ちなみにこういうショットならいいんだが、ミラーレスカメラをマンションに向けて構えたところ注意を受けた。
やはり、マンションにカメラを向けるという行為は、一般常識に倣ってよろしくないようだ。
配慮するようにしましょう。
両替するならここ!重慶大厦(チョンキンマンション)はレートが良い!
そしてチョンキンマンションに来たもう一つの目的は両替である。
ここが一番レートが良いとされている。チョンキンマンションの1階のフロアには10店舗ほどが連なっているが、奥まで進んだところだとどこも大差はない。
なので、最初の目的地として設定するには、最適だと思う。
空港で少しのお金で両替して、
チョンキンマンションで旅行で使う分を変えるのがお得。
注意! 一方で、最もレートが悪いと言われている場所でもある。
特に1階の入口を入ったすぐの換金所は観光客を狙ったぼったくりレートだ。奥まで進んだところで換えましょう。
香港島へわたるスターフェリー
そのまま南下。歩いて、香港島が見えるところまで行く。
地下鉄で渡ることもできるのだが、フェリーという移動手段を選択。
その方が風情があるのだ。
何故かというと、しつこいようだが、これもまた深夜特急の影響を受けている。
深夜特急でこんな名シーンがある。
人が狭い空間に密集し,叫び,笑い,泣き,食べ,飲み,そしてそこで生じた熱が熱気を立てて天空に立ち昇っていくかのような喧騒の中にある香港で,この海上のフェリーにだけは不思議な静謐さがある。それは宗教的にも政治的にも絶対の聖域を持たない香港の人々にとって,ほとんど唯一の聖なる場所なのではないかと思えるほどだった。
十セントの料金を払い,入口のアイスクリーム屋で五十セントのソフト・アイスクリームを買って船に乗る。木のベンチに坐り,涼やかな風に吹かれながら,アイスクリームをなめる。対岸の光景はいつ見ても美しく,飽きることがない。放心したように眺めていると,自分がかじっているコーンの音がリズミカルに耳に届いてくる。このゆったりした気分を何にたとえられるだろう。払っている金はたったの六十セント。しかし,それ以上いくら金を積んだとしても,この心地よさ以上のものが手に入るわけでもない。六十セントさえあれば,王侯でも物乞いでも等しくこの豪華な航海を味わうことができるのだ。
六十セントの豪華な航海。私は僅か七,八分にすぎないこの乗船を勝手にそう名付けては,楽しんでいた。
我々はこれを再現しようと、
アイスを買い、フェリーに乗り込んだ。
なんて高貴な聖地巡礼だ。
生暖かい風に吹かれながら、異国の地に来た実感を再度噛みしめる。
香港島に到着すると大半の観光客は、西へ向かう。
セントラル駅付近に色々な観光スポットがあるからだ。
だが、我々は次なる目的地のために東へ向かった。
超密集居住地!通称モンスターマンション
鰂魚涌(クオーリーベイ)にある益昌大厦、通称、モンスターマンション。
巨大な密集型高層マンション群である。
超圧倒的な圧迫感。
トランスフォーマー・ロストエイジのロケ地として一躍有名になり、フォトジェニックなインスタ映えスポットとしても名を馳せる。
「香港」というとどんな街並みを想像しますか。
なんとなく、その国の勝手な街並みのイメージがあるかと思う。
・日本なら京都の街並み
・台湾なら夜の九份
などなど、、
僕の中で、香港というと、まさにこのモンスターマンションのような光景が思い浮かぶ。
雑多でマンションの外には剥き出しの室外機が連なり、所狭しとビルが並ぶ。
ここはそんな香港を象徴するような場所だと思う。
観光客が撮影に勤しむすぐそばでは、住民と思われる人々は麻雀をやっている風景やマンションの1Fのテナントでは様々な店舗が営業している姿を目にすることができる。
そこに住む人々にとっては日常であるが、異国の地から来た人にとっては、何もかが衝撃的な光景なのだ。
マンションを構成する部屋は色彩が豊かさなのだが、どこかアンダーグラウンドな感じが漂う。
もちろん、ここは一般住民が暮らすマンションである。
住民への配慮を忘れずに、マナーを守って一目みてほしい。
行って後悔することはない、文句なしのスポットだ。
ビクトリアピークへの移動はタクシーがおすすめ
香港島に到着してから、ビクトリアピークまでの移動手段で悩むようなら、タクシーでの移動を強くおすすめする。
もう一回行くとしてもやはりタクシーを利用するだろう。
なんといっても、所要時間を圧倒的に短縮できる。
わずか15分である。
最寄りの地下鉄(MRT)駅は、中環(セントラル)もしくは金鐘(アドミラルティ)。
ここから
金鐘(アドミラルティ)駅へ → ビクトリアピーク 70HKD(=約1,020円)
中環(セントラル)駅 → ビクトリアピーク 75HKD(=約1,090円)
くらいで行ける。乗車時間は、どちらでも15分である。
ピークトラムやバスという手段もあるが、夜景目当ての観光客のおかげで夕方から夜にかけては1時間以上は並ぶことになる。
そこまで料金も変わらないので、タクシーをすすめたい。
ビクトリアピークからの夜景をミラーレスでの撮影に挑戦
ビクトリアピークで男2人で訪れた際にすることを教授しよう。
それは、写真を撮ることのみだ。
これがかの有名な100万ドルの夜景である。
その風景素材の素晴らしさが故に、拙い技術でも様になった写真が撮れている。
と我ながら思うがいかがだろうか。
ちなみに一切の加工を施していない。
そんなミラーレスカメラはこれだ。
関連記事>>カメラ初心者だけど富士フイルムのミラーレスX-A5の作品作例を紹介する
池記にてワンタン麺 ー夕食ー
読みはチーケイ。
香港では5店舗を展開する有名店である。
内観は結構きれい。看板メニューの雲呑麺(ワンタン麺)を食べる。
写真では、映っていないが、底にはきちんとワンタンが潜んでいた。
麺は正直にいうと、輪ゴムのような食感。
ワンタンはめちゃうまい。
この日はこれにて終了である。
2日目の朝、潮發粥麺餐廳にてピータン粥
香港の朝といえば、粥。
粥と言っても、日本人が体調不良のときに食べるような食事ではなく、香港においてはメジャーな朝ごはんとして、君臨している。
ピータンと鶏肉のお粥。
何故ピータンかというと店員がすすめてきたからだ。
異国の地でその地の者の導き従うのが正解なのだ。
他にも色々食べたが、めちゃくちゃおいしいかと言われると微妙。
食事に関していえば、順位をつけるとしたら、韓国、台湾、香港という感じ。
※あくまで個人の感想です。
ただ量は多いので、満腹感は十分過ぎるくらいに得られる。シェアして食べよう。
その長さ世界一!ヒルサイドエスカレーター
次に向かったのは、行人電動樓梯(ヒルサイドエスカレーター)。
たかが、エスカレーターかと言われればそれまでなのだが、こちら世界一の長さを誇るエスカレーターなのである。
Go Proを駆使して、動画を撮って遊んだ。
恋する惑星の舞台であり、「夢中人」を聴きながら乗るという映画の追体験ができる。
まあ僕は未鑑賞だったが。
香港島へ向かうフェリーのくだりもそうだけど、多くの作品を知っていることや歴史のついての知識があれば旅行が一層楽しくなると痛感する次第である。
泰昌餅家のエッグタルト
そのまま歩いて、泰昌餅家。
これもまた、有名なエッグタルトである。
これはうまい。
先程、香港の食事に関しては〜と苦言を呈しておきながら、言うがこれはうまかった。
インスタ映え!壁アートだらけのグラハムストリート
泰昌餅家から徒歩2〜3分程度のすぐそばには、フォトジェニックなウォールアートが存在する。
グラハムストリートというところだ。
色彩豊かで思わず、写真を撮ってしまいたくなるような壁アートが点在している。
こちらはGoProで撮影。広角モードを使えば、売れない2ピースバンドのアーティストジャケットみたいな一枚も撮れる。
壁アートの場所と行き方は?
グーグルで「wall mural」と検索すればOK。
中環駅から徒歩8分程度で着ける。
そのあと文武廟という香港では最古の道教寺院に行ったのだが、前面工事中で、思うような内部がみれなかった。
次の機会にまた訪れることとしよう。
マカオへ行く
いい時間になったので、マカオに向かう。
マカオといえばカジノである。
しかし、事前の予定では「マカオに行く」ということだけが決定事項として存在しており、その移動手段、方法、行き先については一切決まっていなかった。
まずは行き当たりばったりでフェリーのチケット販売所に向かい、次に出るチケットを購入した。
事前に行くことを決めている人は、KKdayで前持ってチケット買っておくことがおすすめだ。
普通に買うより、断然安いし、コードを読みとってもらうだけで、購入の手間が省ける。
KKdayは世界のオプショナルツアーや交通チケットをお得にゲットできるサイトだ。
香港で利用するは別記事にまとめているので参考にしていただきたい。
関連記事>>【KKday】香港・マカオ旅行の際におすすめでお得なチケット5選
50分の船旅を楽しんだら、そこはもう正真正銘のマカオである。
自分の住む町から遠ざかれば遠ざかるほどわくわくするこの気持ちに名前はあるのでしょうか。
とにかくマカオに着いた僕たちは、なんの予定もない。
漠然と「カジノ行くか〜」と思うが、あらゆる方面にあらゆる種類の無料のシャトルバスがピストンしており、わけがわからない。
表記は中国語、ネットに頼ることもできない。空港で入れ替えたSIMカードは香港でしか使えない、微弱なwi-fiを頼りに探すが、電池もなくなってきた。
ここで改めてネットの偉大さと己の無力さを痛感する。
どのバスに乗ればいいのか全然わからないのだ。
最終的には、VENETIANと書かれたバスに賭けで乗り込み、とりあえずは、ベネチアンマカオホテルに到着できた。
率直な感想としてはスケールがでかい。
ホテルにカジノ併設、ショッピングモールの中に水路があってゴンドラが行き交っている。
その名の通りベネチアを意識した造りになっている。
一通り、徘徊したところでフェリー乗り場へ戻った。
ネットがないので、無闇に遠くに移動することにビビっていたのだ。
これまでの観光ペースからいうと不完全燃焼感は否めないが、突発で訪れたにしては、上出来だろう。
そんなことを香港行きのフェリーを待ちながら、考えるのであった。
永發茶餐廳にてフレンチトースト(法蘭西多士)を食べる
3日目は、昼には空港に着いていなければいけないこともあってか、あまり行動していない。
起きてすぐ向かったのは、例に漏れず朝食だ。
この日の目的は永發茶餐廳法という店の蘭西多士。
日本でいうフレンチトーストである。
溶き卵を付けて、油で揚げ焼きする。バターを載せて、ハチミツシロップをかけて食べる。
ピーナッツバターが塗られていて、日本とは違う味が楽しめる。
というかめちゃくちゃうまい。
最終日にしてこの旅行一うまい食事にありつけた。
ちなみにここは、ドラマ恋する香港のロケ地となり、小池栄子が食べていたフレンチトーストである。
付近には女人街というマーケットが存在する。
少し覗いてみようと思ったが、どのお店はやっていなかった。
ナイトマーケットなので、賑わう時間は夕方頃からとのこと。これもまたリサーチ不足の代償であり、旅の醍醐味である。
その後は、空港に戻るのみ。日本に戻る。出国前に台湾ミルクティーを飲んで旅の締めくくりをした。
香港旅行を終えて
率直に楽しかった。語彙が死んでいるが許していただきたい。
やはり海外旅行は国内旅行と一味違った良さがある。
文化圏の違うところに放り出される浮遊感というか、なんか常にワクワクしている状態で、何をするにしても楽しいのである。
これからも積極的な海外進出を目論んで行きたい。
最後に、今回の旅行は移動が多く、かなり歩き倒した。
20,000歩って!!
そして平日の歩かなさが目につくw
この旅行をするにあたって活躍してくれたのが、こちら、ホカオネオネのシューズである。
これだけ歩きながら、足に疲れがこなかった。(体は疲労したが。)
コンバースなんぞ履いていこうものなら、足の裏の皮ごと引き裂かれていたに違いない。
終始、マシュマロの上を歩いていた。
そんな気分だ。
長距離歩行の際は必ず履きたい、そんなシューズである。
関連記事>>ホカオネオネで迷ったならボンダイ6が間違いなくおすすめ!【普段使い】
シューズの紹介をしたところで終わりにしたいと思う。
関連記事>>【KKday】香港・マカオ旅行の際におすすめでお得なチケット5選
それでは。
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