【冬の東北旅行記2】丸池様、胴腹滝、玉簾の滝、樹氷を観てきた

【冬の東北旅行記2】丸池様、胴腹滝、玉簾の滝、樹氷を観てきた

前回までの記事はこちらからどうぞ。
【冬の東北旅行記1】雪の中の松島、福浦橋、銀山温泉を観光した

朝起きると窓の外には快晴の空が広がっていた。そんな青い空をみて今日は鳥海山を目指すことに。

すぐさま、秋田県にかほ市にある大潟溜池(おおがたためいけ)で水面に映る逆さ鳥海山の撮影を試みようとする作戦を立てた。

方針が決定して車を走らせた途端、先程までの快晴が幻だったかのように雪が降り始める。
進むごとにその勢いは増した。降りしきる雪の中、慎重に走行する。

 

秋田県にかほ市

秋田県にかほ市

慣れない雪道走行の末、ようやく撮影スポットに辿り着いたが、豪雪のため車が進入できず断念。なんだったのか、これまでの運転は。

象潟町 ねむの丘

せっかくここまで車を走らせたので、代わりに訪れたのが東北最大級の道の駅であるねむの丘。

6階建の建物に温泉や展望台を搭載する道の駅。

建物の裏側の広場的なところが開放されており、日本海を一望できるようになっている。あり得ない寒さの中、またパシャパシャする。

ねむの丘

ねむの丘

撮影に満足して我に返ると寒さで結構な疲労が押し寄せてくる。そんな成人男性二人は2階のレストラン眺海へ。

ガラス張りになったレストランは、素晴らしい日本海を見渡せる仕様になっていた。
さっきまでいた広場的なところもばっちりみえる。つまり僕らは中にいたお客さんに晒されていたわけだ。凍てつく寒さの風が吹き荒れる中、一心不乱にシャッターを切る二人の成人男性が晒されていたわけだ。

そんなことを考えながら、きりたんぽとカキ天丼というご当地のものを食べて、秋田県を訪れた感を出す。

きりたんぽ鍋

牡蠣天丼

ここ来たという証が欲しいのだ。

腹も満たされたところで次に目指したのが丸池様。

パワースポット的な丸池様

丸池様は、鳥海山の湧き水のみを水源としており、原生林の中に佇むなんとなく異世界的な泉だ。

地元民らしき人もちょくちょく出入りしているっぽかった。観光客用と思われる駐車場にも地元ナンバーの車しか止まっていなかった。

丸池様

不思議な形をした木、社叢(しゃそう)は全て原生林であり、遊佐町の天然記念物に指定されているとか。

写真では伝わりにくいが、エメラルドグリーンの神秘性に富んだ池だった。

ちなみに、ここから帰ろうと移動したときに見えた鳥海山が、ちょうど刺した青空も相まってか一番きれいに撮れた。

鳥海山

胴腹滝(どうはらだき)

胴腹滝

なんかぶれてるな??まあいいや。

こちらもまた鳥海山の湧き水であり、おいしい水として有名らしい。
そのことを裏付けるかのように、真冬だというのにペットボトルを一輪車に山盛り積載している地元民らしきおじさんとすれ違ったりもした。

杉林の中にある小さいな社を挟んで、
左側の滝→コーヒー
右側の滝→日本茶
に合うと言われている。豆知識。
しかし、写真を撮りに来た身としては、そんな情報は行った後から知るのであった。
己の撮影技術も劣るせいか思いのほか満足できる写真が撮れずに消化不良の中、引き返す。
地味なところだったなーと思いつつも、三脚を構えての撮影者やドローンを使っての撮影を試みようとするものの姿もあったので、いい写真が撮れる人は撮れるのだろう。きっと。

氷瀑の玉簾の滝(たまだれのたき)

または、たますだれと読むことも。こっちは壮大。県内一の高さを誇る滝。
駐車場から歩いて10分ほどかかる。
ちなみにナビに産直らららと住所入力すれば駐車場に着ける。

ライトアップや紅葉など四季それぞれの形で魅了する滝で一年中いつ訪れても面白いかと思う。
冬は氷瀑と呼ばれる氷結した滝の姿を観ることできる。

滝の落ち際の目の前まで近づける。

玉簾の滝

圧巻という形容がふさわしい。

池、滝、滝とパワースポット的な自然に魅せられた後は飯。酒田市へ移動して酒田ラーメン。

花鳥風月 酒田ラーメン

花鳥風月 酒田ラーメン

昨日に引き続き、ラーメンなわけです。またラーメンかと。

酒田ラーメンの特徴は自家製麺率が8割以上と日本一高いことと、魚介で出汁をとった醤油味のスープだ。
これをベースに各店舗によって独自の個性を出したラーメンを提供している。

グーグルでうまそうなラーメンを検索して辿り着いた花鳥風月。
エビワンタン。とっても優しい味だった。

食べたらすぐに一気にまた移動。

蔵王スキー場で夜の樹氷を観る

基本無計画なこの旅だが、最後にもうひとイベント楽しみたいということで急遽蔵王スキー場にある樹氷を目指すことに。

樹氷とはアオモリトドマツという針葉樹に雪と氷が覆われながら成長してできたものである。
別名スノーモンスター呼ばれ、この地特有の気象条件によって齎される自然の芸術なのである。色彩豊かな照明でライトアップされるその様は幻想的で魅惑的。そんなロマンティックな光景を観るためにスキー場の最終のリフトに滑り込みセーフで乗り込む。

成人男性二人で。である。

回りを見渡しても、家族連れ。カップル。外国人観光客。大学生の集団。そんな中、我々、カメラと三脚を担いだ成人男性二人である。

なんなんでしょう。文句ありますか。

その恐るべし寒さの中での撮影は困難を極めた。映える写真を撮ろうとする気は一切失われ、シャッターを押す指も外気に晒したくないほどに寒い。

もう寒いというより痛い。

樹氷

樹氷

写真から感じ取ることはできるでしょうか、この寒さ。ありとあらゆる形容を駆使しても、伝えることのできない寒さ。
山頂の建物内のヒーターには人だかり。
寒すぎて電源の落ちたiPhoneをヒーターの前に翳して蘇生を図る女子大生グループ。

帰りのロープウェイを待つ列に並んでいるときには、足のつま先が寒いを通り越して痛い。

樹氷

靴下はスノボ用のものを履いていたけど、それでも寒い。カイロは必須。
僕から今後行く人へとアドバイスとしては、基本的な防寒はもちろん、手や足や耳までに気を配って防寒してほしいということ。なめた装備で行った僕は足の指先がぶっ壊れました。

そして、旅は終わる。

そんなぶっ壊れた足を引きずりながらも車で仙台駅まで戻る。そのままビジネスホテルに宿泊。翌日はずんだシェイク エクセラをすすりながら、帰路へつく。

新幹線は東京駅へ。そして西へと向かう新幹線は、また退屈な日常へと吸い込まれていった。現実逃避の楽しい旅は幕を閉じた。

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