こんにちは。スニーカーも好きだが、やっぱり革靴なわけですよ。
今回、僕が普段使いとして愛用している革靴、クレマン(KLEMAN)について紹介したい思います。
目次
クレマン(KLEMAN)とは
1946年創業のフランスのCleon社のワークラインのブランド。1998年間よりスタートしたクレマンは、フランスで主にフランス軍、警察署、消防署、市役所、公共施設にも採用されている実績がある。
今でこそは、大手セレクトショップでも取り扱い販売されているが、僕が購入したときは取扱店も少なく、店舗を調べてまわった記憶がある。当時は黒を買い求めたが、売り切れで紺に妥協するという思い出も。。しかし、今となってはこの色が気に入っている。
KLEMAN PADRE チロリアンシューズ
クレマンには、外羽根プレーントゥシューズの「PASTAN」(別名ポストマンシューズ)や
「DALIANI」と呼ばれるコインローファーモデルなど
様々なラインナップがあるが、僕が所有しているのがこちら。
PADRE(パドレ)というクレマンでは定番のモデル。
いわゆるチロリアンシューズというジャンルに分類される。アルプスのチロル地方で履かれていた革靴で、主に草原で働く牧童に愛用されていたという起源がある。
チロリアンシューズとは厳密に言うと、
つま先部分をU字に縫い合わせるモカシン縫いと、ノルウィージャン製法で作られたシューズのことを指す。
代表的なものでParaboots(パラブーツ)のミカエルとかが有名。
これね。
対して、PADREはセメンテッド製法。
製法について簡単に説明&解説
ノルウィージャン製法
簡単に言うと、甲革(アッパー)と靴底を縫い合わせた靴。
要するにソール交換もできるグッドイヤーウェルト製法と似たような製法。
製法についてはこちらがよくまとまっていてわかりやすい。
https://muuseo.com/square/articles/181
セメンテッド製法
甲革と靴底を接着剤で加圧密着し貼りつけた靴。ソール交換はできない。
語弊を恐れずに違いをもっと簡単に言うと、貼った靴か縫った靴の違い。世に流通する安価な革靴の大半は前者に属しているかと思われる。
長く愛用できて、しっかりとした製法なのは、縫った靴に間違いないが、このPADREに採用されているセメンテッド製法にも良い点はある。理由についてはのちほど以下で述べる。
とりあえず、PADREの具体的な魅力について語っていこう。まずなんといっても、
どんなスタイルにも溶け込むデザイン性
革靴といったらこの形を想像する人が多いと思う。それこそ上記で挙げたような、例えばPASTAN。
確かにかっこいい。
けど、このタイプを持っている人はわかると思うが、意外と合わせるのが難しいのだ。
なんというか、ビジネス感が出てしまう。私服だけど、靴だけ会社です的な。こういうのは、個人的にはカジュアルに落とし込む場合は、明るめの茶色系が使いやすいと思ったりする。
その点、チロリアンシューズに分類されるPADREはかしこまりすぎない、ちょっと可愛げのあるデザイン。どこかカントリー調の雰囲気を漂わすその姿はタウンユースに落とし込みやすい。
製法と履き心地
世間の風潮的に、どうもグッドイヤーウェルト製法が一番優れていると言われがちだが、セメンテッド製法にもメリットはある。
まず、雨に強い。セメンテッド製法は、接着剤で甲革と靴底をぴったり接着してしまうため、靴の構造的に、浸水の可能性はかなり低くなる。
グッドイヤーウェルト製法にしろ、マッケイ製法にしろ、糸で甲革と靴底を縫い付けているタイプは必然的に隙間ができてしまうのだ。
今思ったが、積極的に水溜まりに入ろうとしない限りはメリットとは言えないかもしれないな。
後は、貼るだけの簡易な製法なので大量生産が可能で、安価で手に入りやすいといったところか。
履き心地に関しては上々。ソールはゴム底の仕様なので軽量で歩きやすい。雨だろうと気兼ねなく履けますね。
価格
2万でおつりがくる。フランス製というネームバリューをひっさげて、さらにクオリティなら十分満足している。
後、個人的に感じることだが、あまり高いのを買うと、消耗を気にして気軽に履けないという事態に陥ることがある。
履かないなら、持っていないと同義。パラブーツにも憧れるけど、これは本当に気に入っている。
手頃な革靴をガンガン履きたいしね!
そういう意味で、ソール交換のできないセメンテッド製法ということはそこまで気にすることでないと思っている。
ちなみに他のタイプ(PASTANやDALIANI)も、ほぼ2万前後の価格で手に入れることができる。
サイズについて
革靴全般にいえることだが、このクレマンも例に漏れなく、若干きつめを選ぶのがよい。
というのも履き込んでいくうちに革が馴染んできて、フィットしてくるからだ。
39 | (25.0-25.5cm) |
40 | (25.5-26.0cm) |
41 | (26.0-26.5cm) |
42 | (26.5-27.0cm) |
43 | (27.0-27.5cm) |
44 | (27.5-28.0cm) |
クレマン(革靴)の手入れについて
①ブラッシング
本来、馬毛ブラシを使用してやると良い。柔らかく細い毛のブラシなので、見えないような隅々のほこりまで落とすことができる。
ほこりを落とすという作業に力を入れることで、次の工程のクリームを塗る作業が活きてくる。
②クリームを塗る
ペネトレイトブラシを使って、細かいところで栄養を満遍なく行き渡らせる。
これを使うことで、布では届かない箇所に届いたり、靴全体に均一に塗ることができる。
おすすめのクリームはサフィール ノワール クレム1925。保革効果も高く、ツヤも綺麗に出る。どの革靴にも使える無色のニュートラルにしましょう。万能です。
③拭く
いらない靴下などを布を使って磨きましょう。磨くというよりは、余分なクリームを落とす意味合いがウエイトを占めている。
以上、3工程。これだけなので、めんどくさがらずにやりましょう。
一つ一つ、道具を揃えるのが面倒という方は、セットも存在します。(クリームの色はニュートラルを選びましょう。)
ケアすることは、革靴を良い革へと、長く履けるものへと昇華させる側面はもちろん、自分だけのものへと育てあげる楽しみを見出すことができます。
愛着と経年変化を楽しむ。こだわりの一足って感じがかっこいい。完全に自己満足の世界なんだけど、そこに浸れるってのが気分がいいです。
みなさんも自分だけの至高の一足を見つけて、自分だけのものに育て上げてみてください。
革靴のメンテナンスアイテム【追伸】
その他、手入れ以前にあった方が良いアイテムを2つ紹介します。
シューホーン(靴べら)
革靴を履く際、靴べらを使うことで、かかと部分を痛めることなく履くことができます。
靴べらを使うことで革靴のシルエットを保てるし、靴べらを使うことでスマートな振る舞いができなんとなく優越感に浸れます笑
こちらはサフィールのメタルシューホーン。
コンパクトでスタイリッシュ。そして何より激安。800円で買えます。
対してこちらはイルビゾンテのレザーケース付きのシューホーンです。
価格は4,700円と上がりますが、高級感があります。
使う度に革の経年変化が楽しめて味が出てきます。愛着の湧くアイテムを使いたい場合はこちらでしょう。
シューキーパー
シューキーパーといっても色々と種類があって迷うかと思いますが、上記のレッドシダーのシューキーパーを買っておけば間違いないでしょう。
木製のシューキーパーは、カビ、雑菌の繁殖を防ぐのに効果的です。
また、ニス仕上げをしていないレッドシダーなので、消臭や湿気を吸収をしてくれます。
それでは。
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